「子どもはいらない」この考え方はおかしいのでしょうか。結婚する人しない人、子どもを持つ人持たない人、人それぞれの考え方や選択があっていいと思うのです。
子どもはいらないと感じる人の考え方や不安になってしまう理由などについて、一緒に考えていきましょう。
子どもを欲しいと思わないっておかしい?
子どもを欲しいと思えない、子どもはいらない、そう考えるのは別におかしいことじゃないし、意外とそう考えている人って多いものです。
今まで子どもを見てかわいいと思ったことがない、自分の時間を費やしてまで子どもを育てたいと思わない、子どもを育てられる自信がないなど、子どもを欲しいと思わない理由は人それぞれ。なかには、これまで子どもと関わる機会がなかったために、子どもを持つか持たないかを考えたことがなかったという人もいるでしょう。
子どもを欲しいと思わないのはあなただけじゃありません。だから、子どもを欲しいと思えないことに不安を感じる必要はないのです。
固定観念から生まれた不安
では、なぜ「子どもを欲しいと思えない自分はおかしいのではないか」と思ってしまうのでしょうか。それは、結婚したら子どもを持つことが当たり前という価値観が根付いているからだと考えます。
日本ではまだまだ「恋愛して結婚して子どもを持つことが幸せ」という価値観が“普通”とされている。だからこそ、結婚して子どもを持たない夫婦に「子どもはまだ?」なんて問いかけをする人はゼロじゃありません。
このように、いわゆる“普通”の価値観のせいで、自分がおかしいのではないかと不安になってしまうことがあるでしょう。ただ、あなたの考え方がいわゆる“普通”とは違っても、“普通”の考え方に寄せる必要はありません。人それぞれの考え方や選択が受容されるべきでしょう。
多様化する選択肢

近年で少しずつ恋愛や結婚に対する価値観は多様化しているように感じます。たとえば、DINKsという言葉を聞いたことはないでしょうか?DINKsとは「Double Income No Kids」の略で、共働きをしながらあえて子どもを持たない選択をした夫婦のこと。
昔と違って女性が当たり前に働く社会になり、キャリアを高めたいと希望する女性が増えました。また、時間とお金に余裕を持った生活をしたい、子育てにともないかかる負担や将来への不安をなくしたいなどの理由から、DINKsは増加傾向にあります。
このように、結婚して子どもを持たないという選択をする人は増えています。
子どもがいる人生orいない人生
今後の人生を老後まで想像したとき、子どもがいる人生といない人生、どちらのほうがあなたは幸せになっていますか?2つの人生を比較してみて、子どもがいない人生のほうが幸せだと感じるのであれば、子どもを持たない選択をしていいと思います。
では、ここで子どもを持たない選択をしたときのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
まず、メリットには、自分のために使える時間やお金が増える、子育てに関する責任やストレスがない、転職や引っ越しがしやすいなどがあります。デメリットには、老後に頼れる人がいない可能性、「子どもはまだ?」といった周囲からのプレッシャーなどが考えられるでしょう。
ここで挙げたメリット・デメリットはほんの一部でしかないし、人によって捉え方は違うと思います。だからこそ、あなたにとってメリット・デメリットを踏まえたうえで、子どもがいる人生といない人生を比較してみてください。
子どもの有無では国への貢献度は変わらない
子どもを持たない人は国への貢献度が少ないのでしょうか。きっとそんなことはありません。
たとえば、16歳以上の子どもを育てている人は、扶養控除といって所得額から一定の額を差し引いたうえで所得税が決まる。つまり、子どもを持たない人は扶養控除がなく、子どもを持つ人より多くの税金を支払っていることになります。このように、税金という面では、子どもを持つ人より国に貢献していると考えていいのではないでしょうか。
先にも述べましたが、国への貢献度は子どもの有無では決まりません。もし、子どもを持たないことで国へ貢献していないと気になる人は、人より多く税金を払っているといった別の面で国へ貢献していると誇りを持っていいと思います。
子どもを持たないという選択に自信を持とう

子どもを欲しいと思わないのは、別におかしくないし、特別なことでもありません。結婚したら子どもを持つことが当たり前という固定観念のせいで、子どもを欲しいと思えない自分がおかしいのではないかと不安になることがあったかもしれない。でも、大丈夫。子どもを欲しいと思わなくてもいいし、そう悩んでいるのはあなただけじゃありません。
近年では子どもを持たない選択をする人も増えてきました。子どもがいる人生といない人生を想像したとき、子どもがいない人生のほうが幸せになれると感じたなら、子どもがいない人生を選択していいと思います。子どもの有無で国への貢献度は変わらないので、自分の選択に自信を持ってくださいね。