自分のラベルに迷います。ノンセク/グレイ/デミ…決めきれない不安

自分のラベルに悩む_ノンセク 性行為しない

私は、自分がノンセクシャルだと気づいてから、この感覚を誰かに説明することの難しさを何度も感じてきました。

でも、「ノンセク」という言葉ひとつでは足りない瞬間もあります。

恋愛感情が全くないわけではない。
触れられたくないわけでもない。
条件や関係性によってグラデーションがある。

そのたびに「もしかしてグレイなのかも」「デミセクって言ったほうが近い?」と揺らぎながら、どのラベルが今の自分に合うのか、考え込んでしまう夜がありました。

だけど最近は、ラベルにぴったり当てはめなくてもいいのかもしれない、そんなふうに思えるようになってきたんです。

ラベルは助けにも重荷にもなる

ラベルは、自分の感覚に名前をつけてくれる便利なツールです。「私はおかしくない」と思わせてくれる安心感があります。

私も最初、「ノンセク」という言葉に出会ったとき、ほっとしたのを覚えています。誰かと深い関係を築いても、性的なことを望まない気持ちは「冷めてる」のでも「愛が足りない」のでもないと知って、自分を少しだけ許せたような気がしました。

でも一方で、ラベルは「定義に当てはまらなきゃいけない」という無言のプレッシャーにもなります。

たとえば、ノンセクは性的欲求が一切ない、恋愛感情も曖昧…と聞くと、少しでも人に触れたいと感じた自分を否定しそうになるんです。「それってノンセクじゃないかもしれないよ」と言われたらどうしよう、と考えてしまって。

ラベルがあることで孤独を和らげられる。でも、ラベルから少しはみ出した自分を責める材料にもなってしまう。そんなふうに、ラベルには二面性があるのかもしれません。

体感ベースの尺度で整理する

体感ベースで決める_ノンセク

私がようやく落ち着けたのは、自分の感覚を「定義」で理解しようとするのではなく、「体感」で捉えるようになってからでした。

たとえば、誰かと関わるときの「近づきたい距離」とか、「どのタイミングで警戒心が芽生えるか」とか、「何をされたらうれしいか」など、自分の“肌感”を基準に整理してみたんです。

ある人には手をつなぐだけで苦しくなるのに、別の人にはそれが心地よかったり。頭では「ノンセクだから」と思っていても、心と体の反応はもっと繊細に揺れ動くこともある。

そんな自分のグラデーションを言葉でぴったり分類するのは、やっぱり難しい。でも、「ラベルに合わせる」んじゃなくて、「自分に合った距離感や関係性をラベルを参考にして調整する」ぐらいの関係性でいいと思えるようになりました。

未決のままで進む自分を許可する

今の私は、「ノンセクかもしれないし、違うかもしれない」というあいまいなままでいます。

以前の私だったら、「ちゃんと決めなきゃ」と焦っていたと思います。人と出会うとき、ラベルが決まっていないと説明できない気がして、不安だったから。

でも、自分でも完全にはわからないこの感覚を「未決のまま持ち歩く」ことを、少しずつ許せるようになってきました。

人と話すとき、「今はこういう感覚に近いかな」と伝えるだけでもいい。相手に分かってもらえるとは限らないけど、無理に白黒つけるより、自分が今の自分に正直でいられるほうが安心する。

未決のままで進むこと。それは、何も決まっていない不安でもあるけれど、「変わってもいい」という自由でもあるのだと思います。

出会いの場のキーワード設計

出会いの場_ノンセク

こういう感覚を抱えていると、「出会いの場」や「マッチング」という言葉に抵抗を感じることもあります。

「恋愛したい」とか「パートナーを見つけたい」という前提に、うまく乗れないから。そもそも何を望んでいるのか、自分でも分からないときがある。

でも、まったく誰かと関わりたくないわけではない。だから最近は、自分の“検索ワード”を見直すようにしています。

「ノンセク」や「非恋愛志向」「関係性重視」「パートナーシップ模索」など、従来の枠組みとは少し違った言葉を軸に、人や場所を探してみるようになりました。

そうすると、意外と「同じように決めきれずにいる人」や「答えがなくても一緒に考えてくれる人」に出会えることもあるんです。

出会いは、恋愛や結婚だけじゃない。対話や共鳴から始まるつながりが、これからの私の「関係性の軸」になっていくのかもしれません。

自分のラベルが曖昧なままだと、不安になることもあります。でも、その揺れの中にこそ、自分らしさがある気もしています。

ノンセクか、グレイか、デミか──ラベルの名前よりも、「今の私は、どんな関係を望んでいるのか」。その問いを手放さずにいることが、私の指針になっています。

「決めきれなさ」もまた、愛おしい私の一部だと思える日が、少しずつ増えてきました。

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