結婚は、すべての人にとっての幸せではない。
なのに、「結婚=幸せ」という社会的な価値観に悩まされる…特に一人の時間を大切にする人にとっては、結婚によって自由が制限されるように感じられることがあるでしょう。
幸せのカタチは人それぞれある時代。あえて結婚という道を選ばず、自分らしい生き方を貫くことに幸せを感じる人の価値観について一緒にみていきましょう。
一人の時間がもたらす自由や充実感
「一人の時間が好き」と感じる理由は、人によって異なります。しかし、その根底には自由で充実した時間を求める気持ちがあるのではないでしょうか。誰かに気を使うことなく、自分のペースで過ごす時間。例えば、読書や映画鑑賞など、趣味に没頭したり、静かな場所でリラックスしたりする。そうすることで心のリセットをしたり、日々の忙しさやストレスから解放されたりする感覚を得られるでしょう。
また、一人でいることは、自分を見つめなおす時間にもなります。人と一緒に過ごしていると気づかないような自分の気持ちや考えが浮かび上がる。それが心の平穏を保つために必要な要素となる人もいます。このように、一人の時間があることで、人生の充実度が高まると感じている人は少なくないはずです。
結婚したら一人の時間が減ってしまう…
一人の時間を大切にする人にとって、結婚はその自由を奪う存在に感じられることがあります。
たしかに結婚したらパートナーとの協力が必要不可欠。一緒に食事をとったり一緒にテレビを見たり、人によっては寝室も同じなんてこともある。このように、結婚したらパートナーと一緒に過ごす時間が必ずあり、一人の時間が大切なあなたにとってはそんなパートナーと過ごす時間が苦痛に感じられるかもしれません。
さらに、結婚生活では相手の期待や感情に応えるような場面も。特に、日々の小さな摩擦が積み重なると、個々のペースを守れなくなることがあります。例えば、家事や育児の分担、休日の過ごし方など、パートナーと一緒にいることで自分の自由な時間が制限されると感じる瞬間が増えるかもしれません。
もちろん、パートナーとの共同生活には多くの楽しさや喜びを感じる瞬間もあります。しかし、一人の時間を大切にしたいという気持ちが強い人にとっては、パートナーと過ごす時間が次第にストレスに変わることもあるのです。
結婚しないという選択肢で得られる幸せ

「結婚=幸せ」という価値観にとらわれず、結婚しないことで得られる幸せに目を向けてみましょう。
まず、自分の時間を自由に使えることは大きな魅力。趣味や仕事など、自分の好きなこと・やりたいことに集中でき、誰にも縛られない生活を楽しめます。また、経済的な自由度が高く、自分にとって必要なものだけにお金を使える。時間やお金を自分のためだけに使って、より豊かな生活を送れることは、結婚しないという選択をしたからこその幸せかもしれません。
そして、人間関係のストレスが少ないことも見逃せない。パートナーやその家族との関係で悩むことがなく、自分が心地よいと思える距離感で人と付き合うことができます。仕事以外では、付き合いたい人とだけ付き合っていればそれでいい。だから、人間関係で余計なストレスを感じることがないのです。
このように、結婚しないという選択肢は、孤独ではなく、自分らしい生き方を楽しむ方法のひとつ。結婚せず、一人でいることに幸せを感じられるのであれば、それがあなたにあった幸せのカタチかもしれません。
「結婚=幸せ」という固定観念を押しつけないで
結婚を望む人にとっては、結婚が人生のなかで重要な幸福の一部を占めている場合があります。結婚は、パートナーとの愛情や信頼関係を深める手段のひとつ。そして、人生をともに分かち合いたいという気持ちが強く働くもの。
しかし、「結婚=幸せ」という価値観は、すべての人に当てはまるわけではありません。社会的に見ると、結婚していることがひとつの成功やライフステージの区切りとされがち。そのせいで、結婚していないと「幸せじゃない」「何か問題がある」といった偏見を持たれてしまうという悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
幸せのカタチは人によって異なるはずなのに、固定観念に悩まされる。固定観念を持った人のなかには、無意識のうちに自分の価値観を押しつけるような発言・行動をとってしまうことがあります。もちろん、「結婚=幸せ」という価値観もその人の考え方であり、別に悪いことじゃない。だけど、自分の価値観がすべての人と同じではない、価値観は人の数だけあることを認識しておくことが大切です。
自分にとっての幸せは結婚しないこと

結婚をするかしないかは、自分にとっての幸せが何かによって選択するものです。一人の時間が好きだから結婚したくないというのもひとつの価値観。結婚によって自分にとっての幸せが崩れるくらいなら、結婚しないという選択肢をとっていいと思います。
自分が何を大切にしたいのか、どんな人生を送りたいのかを見つめなおすことが大切。結婚を選んでも選ばなくても、それぞれに意味があり、どちらを選択すべきかという正解はありません。
あなたにとっての幸せは、誰かが決めるのではなく、あなたが決めるもの。自分にとっての幸せが何かを考え、自分らしく生きられる道を選びましょう。