「若いうちが遊びどき」と笑われても心は動かない。これって損?

若いうちは_top 性行為しない

私はノンセクです。恋愛や性に関心がないと伝えると、多くの場合「若いうちは遊ばなきゃ損だよ」と笑われます。

遊ぶ、という言葉がここで意味するのは、ほとんどが異性愛的な恋愛や性的な経験を指しています。けれど、その言葉をかけられるたびに、私の心は動きませんでした。

なぜなら、それを望んでいない自分にとっては「遊び」とは楽しいことではなく、むしろ不快や負担に近いからです。

大学生の頃、友人に「一度は付き合ってみたほうがいいよ」と言われ、半ば流される形でデートに行ったことがあります。

でも、相手の期待するような雰囲気をつくることに疲れてしまい、帰宅後は安堵と同時に「どうして私は心から楽しめないんだろう」と自分を責めました。
その経験が、むしろ「遊ばないと損」という言葉に距離を置くきっかけになったのです。

“遊ばなきゃ損”という価値観の背景を探る

「遊ばなきゃ損」と言われる背景には、日本社会が長く持ち続けてきた恋愛至上主義があります。

学生時代に彼氏・彼女がいないと不思議がられ、大人になれば結婚していないと理由を問われる。恋愛や結婚を経験していることが、社会的に「普通」だと見なされてきました。

  • 学生時代:恋愛経験が人間的成長に不可欠だと思われやすい
  • 大人になってから:結婚こそ安定や成功の証だと考えられがち
  • 媒体やエンタメ:恋愛や性体験を「人生の通過儀礼」として描く傾向

たとえば高校の同窓会で「まだ付き合ったことないの?」と笑いながら聞かれたとき、私は会話に参加できず、ただ愛想笑いをするしかありませんでした。

こうした場面が積み重なると、まるで恋愛を経験しないと人間として未完成のように扱われる気がして、強い孤独感を抱くこともありました。

快・不快の基準を自分の手に取り戻す

私が自分をノンセクだと自覚してから強く意識しているのは「快・不快を自分の感覚で決めていい」ということです。

かつて、仲の良い友人から「一回くらい体の関係を持たないと分からないよ」と言われたことがあります。私は断る勇気がなく、一度だけ相手に合わせてしまったのですが、終わったあとに深い虚無感が残りました。

世間では「経験しておいたほうがいい」と言われる行為でも、私にとってはむしろ傷になったのです。

その経験から学んだのは、誰かの基準ではなく、自分が心地よいかどうかを軸にすることの大切さでした。快か不快かを決める権利は私自身にある。

それを取り戻してからは、他人の言葉に揺さぶられることが減りました。

遊ばない人生にも豊かさは宿る

遊ばない人生

「遊ばない=損」とは限りません。むしろ、私の人生は「遊ばない選択」で広がった面もあります。

恋愛や性的な関わりを持たないことで、私は自分の時間とエネルギーを趣味や学び、人間関係に注ぐことができました。

大学時代に打ち込んだ読書や旅行、社会人になってから始めた資格の勉強。どれも周りからは「地味」と思われるかもしれませんが、私にとっては心を満たすものでした。

また、恋愛に時間を割かないことで、友人とのつながりが深まりました。夜遅くまで語り合ったり、一緒にボードゲームをしたりする時間は、恋人関係に勝るとも劣らない充実感があります。

恋愛以外にも人生を豊かにする関係性は確かに存在するのだと実感しています。

同調圧力をかわす言葉のストック

同町圧力をかわす言葉

とはいえ、現実には「なんで遊ばないの?」と聞かれることも多いです。そんなときに備えて、自分を守る言葉をストックしておくと少し楽になります。

  • 「今は別のことに時間を使いたいんだ」
  • 「私にとっては恋愛が必須じゃないんだ」
  • 「人それぞれ楽しみ方は違うからね」

実際に私は、職場の飲み会で「そろそろ彼氏つくりなよ」と言われたときに「私は一人旅に夢中だから今はそれで十分」と答えたことがあります。相手は一瞬驚いたようでしたが、それ以上追及されることはありませんでした。

ささやかな一言でも、自分の立場を表明することで会話の流れが変わることを実感しました。

“遊ばない”自由を尊重する関係 ―友情結婚という出口

「遊ばない」ことを選んだ自分を、そのまま受け入れてくれる関係性に出会えたとき、安心感が広がります。

その一つの形が友情結婚です。恋愛や性的な関係を求めず、生活のパートナーとして協力し合う選択肢。私が出会った友人の一人は、同じように恋愛や性的欲求が薄く、二人で「結婚」という枠を使って安定した生活を共にしています。

恋人のような駆け引きはなく、むしろ同志のような信頼関係を築いている姿に、私は勇気をもらいました。

「若いうちは遊ばなきゃ損」と言われても、私は損をしているとは思いません。むしろ、自分の心が動かないことを無理に選ばないからこそ、自分にとって大切な人や時間に出会えたのです。

遊ばない人生にも、確かな豊かさと可能性が宿る。それをこれからも信じながら、自分なりの歩みを続けていきたいです。

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