2025年6月18日(水)放送の『上田と女が吠える夜』で取り上げられたテーマ「選択的おひとり様」——
結婚せずに1人で生きる人生を前向きに選んだ女性の意見に共感した人、新しい選択肢を知った人がいるのではないでしょうか。
選択的おひとり様の生き方は、決して孤独や寂しさとは違う新たな幸せのカタチ——番組内で語られた意見について一緒にみていきましょう。
そもそも「選択的おひとり様」って?
選択的おひとり様とは、結婚せずに1人で生きていくことを選んだ人のこと。
選択的おひとり様といっても、はじめから1人で生きていきたいと思っていた人もいれば、“結果的に”“気づいたら”1人で生きていくことが楽しくなったという人もいます。
「本当は寂しいんじゃない?」「ずっと1人は嫌なんじゃない?」——なんて言われることがあるけれど、そうじゃない。選択的おひとり様は心の底から1人を楽しんでいるのです。
「自由」という選択的おひとり様の醍醐味

選択的おひとり様の醍醐味は、なんといってもその自由さ。
お昼12時過ぎまでゆっくり寝る、お風呂に4時間入るといった生活の自由。ふとした思いつきで旅行に行く、カラオケで同じ曲を3回歌うといった趣味の自由。
家族やパートナーがいる場合、一緒にご飯を食べたりお出かけの予定を組んだりと、自分の理想や気持ちをあと回しにしてしまう瞬間があるかもしれません。
家族やパートナーに気を遣うことなく、自分のやりたいことをやりたいときにできるその自由さは、1人で生きているからこそ得られる幸せなのではないでしょうか。
選択的おひとり様になったきっかけ

選択的おひとり様が「結婚しなくていいや」「1人が楽しい」こう思ったきっかけはさまざま。
たとえば、パートナーとの価値観の違い。自分はお酒を飲まないけれど、パートナーが飲むお酒を買うお金は2人の生活費から出る——こんなことにモヤモヤすることがあるかもしれません。
また、猫を飼っていて毎日癒され、孤独を感じたことがないからこそ、家族やパートナーの必要性を感じないなんてこともあるでしょう。
ほかにも、「インテリアにとことんこだわりたい」「自宅における自分なりのルールを崩されたくない」といった人と住むことに対するストレスを感じる人、そもそも結婚に憧れを持っていない人が選択的おひとり様として生きる選択をしているのです。
選択的おひとり様の楽しみ術
選択的おひとり様は、どのような過ごし方で1人時間を楽しんでいるのでしょうか。番組内で取り上げられたものには、以下のような楽しみ方がありました。
- お風呂にタブレット持ち込み
- YouTubeで没入体験
- ボウリングは1人2役
タブレットを持ち込んで最低4時間はお風呂に入るというアーティスティック元代表・青木愛さん。家族やパートナーがいないからこそできる楽しみ方かもしれません。
いとうあさこさんは、誰かがご飯を食べるYouTubeを見ながら一緒にご飯を食べ、誰かがお酒を飲むYouTubeを見ながら一緒にお酒を飲む、ときには森三中の3人が雑談しているYouTubeを見ながらその会話に自分も参加する——こんな軽い没入体験で自宅時間を楽しんでいるそうです。
また、鳥居みゆきさんは1人でボウリングに行った際、名前を「とりい」と「みゆき」に分けて1人2役で楽しむといいます。
このように、選択的おひとり様は1人時間をそれぞれの楽しみ方で過ごしている——あなたが幸せを実感できるのはどんな過ごし方でしょうか。
選択的おひとり様にだって悩みくらいある
1人で生きることを楽しんでいる選択的おひとり様ですが、悩みの1つや2つは誰にだってあるもの。選択的おひとり様ならではの悩みとして、以下の内容が挙げられました。
- 周りの目が気になって1人で外食やカラオケ、旅行ができない
- 1人分のご飯を作るのが難しい
- 家具の組み立てや運搬が大変
- 結婚や子育ての話に入れない
- 結婚願望がある前提の質問や話をされる
なかでも「結婚や子育ての話に入れない」「結婚願望がある前提の質問や話をされる」という悩みは選択的おひとり様にとってよくある悩みのように感じます。
「どんなお嫁さんになりたいですか?」「子どもは何人欲しいですか?」——これらの質問は結婚や子どもを持つことを前提とした質問。
こんなとき選択的おひとり様は「そもそも結婚・子どもの願望ないんだけど……」と回答に困ってしまうかもしれません。
選択的おひとり様の“こうしたい”
番組内では選択的おひとり様の「将来こうしたい」というアイデアについても語られました。
例えば……
- 独身仲間で同じマンションを購入してシェアハウスのように暮らす
- 別居婚や週末婚など、1人の時間を確保できるカタチで結婚する
これらは「1人で生きていく不安」と「誰かとずっと一緒にいるストレス」のどちらも解消できる生活スタイルではないでしょうか。
ゆるやかに誰かとつながりつつも自分時間を楽しめる——このように、幸せのカタチは人の数だけあって、自分の幸せを実現できるライフスタイルを自ら見つけていくのもいいかもしれません。
世間一般の普通の幸せにとらわれることなく、自分にとっての幸せが何かを考えてみてください。
選択的おひとり様は“1人”でも“孤独”じゃない
選択的おひとり様という生き方は「誰とも関わらずに生きていく」という意味ではありません。
1人で生きることを選びながらも、必要なときに誰かとつながり、心地よい距離感で関係を築いていける——そんな柔軟で自由な生き方なのです。
そして、誰かと一緒にいることだけが幸せではありません。自分にとって心地よいリズムで暮らすこと、自分の気持ちに正直でいることこそが何よりも大切。
「1人=孤独」と思われがちだけど、“1人”を楽しむ選択肢があることを知ったうえで、自分にとっての幸せが何か、幸せを実現できる選択肢はどれかを考えてみてください。






