「孫の顔が見たい」と言われても——-“親不孝”という言葉に悩む

子供なしは親不孝なのかと悩む 子供を持たない

「子どもはまだ?」「早く孫の顔が見たい」そんな親の言葉に、胸がチクチクと痛む———そんな経験はありませんか?

子どもを持たない選択をした人、その選択をしようとしている人にとって、親からのさりげない期待が、心の負担になっていることがあります。

「孫の顔が見たい」と願う親の気持ちを理解しつつ、「自分の人生は自分で選択したい」「私は親不孝なのだろうか?」という2つの気持ちで揺れている———そんな悩みや選択について一緒に考えていきましょう。

子どもを持たないこと=親不孝?

子供を持たないのは親不孝なのか

子どもを持たないという選択をすることで、「親の期待に応えられない自分が情けない」「きっと親不孝者だと思われている」そんな風に悩んだ経験があるかもしれません。

特に日本では「結婚して子どもを持つことが幸せだ」という価値観が根強く残っています。そんな世間一般の価値観が、ある人にとっては「子どもを持たなければ幸せになれない」「親の期待に応えられない子は親不孝者だ」というプレッシャーに変わってしまうのです。

親が「孫の顔を見たい」と願うのは、決して悪意ではない———むしろ自分の育てた子が穏やかで幸せな人生を歩んでほしいという、ごく自然な親心の表れなのかもしれません。

しかし、「親の期待に応えられない=親不孝」なのでしょうか。そこには「子は親の期待に応えるべき」「親と子は同じ価値観で同じ幸せを目指すべき」という前提があると思うのです。

「孫を持つこと」が親にとっての理想でも、その理想があなたにとっての幸せと一致しているとは限らない———親があなたの幸せを願っているのなら、子どもを持たずに幸せになるというその選択も、立派な親孝行といえるのではないでしょうか。

「孫の顔が見たい」という親を持ちながら子どもを持たないという選択をする———それは親の気持ちを否定するわけではなく、自分の人生と真剣に向き合った結果です。だからこそ、その選択を「親不孝」と決めつけることは誰にもできません。

子どもを持たない選択の裏にあるもの

子どもを持たない選択をする理由は、経済的な不安・パートナーとの価値観の不一致・自分の心身の状態など、人それぞれ違います。誰かにとっては「わがまま」に感じられる決断も、実は自分と真剣に向き合い、責任感のうえに成り立っていることが多いのです。

「本当に育てられるのか?」そう自問自答を繰り返し、自分なりに考え抜いた結果として、「子どもを持たない」と選択した人が多いはず。これは決して「逃げ」ではなく、むしろ命という重みと真剣に向き合った結果です。

また、近年ではあえてシングルライフを選択したりキャリアを優先する生き方をしたりと、ライフスタイルは多様化しつつあります。そんななかで、「子どもを持たない」という決断は、単なる消極的な選択ではなく、自分の生き方を肯定する積極的な選択でもあるのです。

子どもを持たないという選択も簡単ではなかったはず———大切なのは、あなたがどれだけ「どう生きたいか」と向き合ったかです。どんな選択をしたかの前に、その姿勢そのものが、とても誠実な在り方だと私は思います。

孫の顔が見たい———親の本音とは

親の「孫の顔が見たい」という言葉には、いろいろな感情が込められていると考えています。

純粋に「赤ちゃんが好き」「家族が増えるのが楽しみ」といった、無邪気な気持ちもあるでしょう。けれど、その根底には、「あなたが将来孤独にならないか心配」「あなたの老後が不安」という、親なりの将来への気遣いがあることも珍しくありません。

親世代にとっては、結婚して子どもを持ち、家庭を築くことこそが、安心できる人生の理想像。だからこそ、現代の多様な価値観に戸惑いながらも、「あの子はこの先、一人で寂しくないだろうか」と心配してしまうのでしょう。

このように考えると、「孫の顔が見たい」は、単なる願いではなく「あなたが幸せであって欲しい」という願いの裏返しともいえるのではないでしょうか。

「孫の顔が見たい」と言う親と向き合うときは、その言葉の奥にある本音を探りながら、自分の選択を丁寧に伝えることが大切になってきます。

あなたの人生はあなたのもので、親のためのものじゃない。親に必ずしも理解してもらう必要はありませんが、「私は私なりの幸せを考えて選択している」と、少しずつでも言葉にしていくことで、時間はかかっても理解につながるかもしれません。

期待に応えることだけが愛ではない

期待に答えることが愛ではない

「親の期待に応えたい」という気持ちは、ごく自然な感情です。自分を育ててくれた親への感謝の気持ちから、「親を喜ばせたい」と思うのも当然でしょう。

けれど、だからといって親の期待通りに生きなければならないわけではありません。愛とは、相手の期待に応えることではなく、相手の想いと誠実に向き合うことだと思うのです。

たとえば、「孫の顔が見たい」と願う親に対して、自分の考えや価値観を伝え、どうして子どもを持たない選択をするのかをきちんと話すこと。それは、ただ黙って期待を裏切るよりも、ずっと愛のある行動だと思います。

また、親も子どもの人生がすべて自分の思い通りにはならないことを、頭では理解しているはずです。はじめは子どもを持たないという選択に対して戸惑いや寂しさを感じていても、互いに向き合っていけば、きっと理解につながっていくでしょう。

親の期待に応えられなかったとしても、そこに愛がないとは言い切れません。互いに「自分の人生は自分で選んでいい」と認め合えることが、愛なのではないでしょうか。

あなたの選択は必ずしも親不孝とは限らない

親が「孫の顔を見たい」と願う気持ちに正解や不正解はなく、子の幸せを願う親の自然な感情かもしれません。そして、子どもを持たないという選択をしたあなたも決して間違っていない。

結婚して子どもを持ち幸せになる人がいれば、結婚もせずシングルライフこそが幸せだという人もいる———人の数だけ幸せのカタチがあると思うのです。

大切なのは、どんな選択をするにせよ、自分の気持ちに嘘をつかないこと。「孫の顔を見せられなくてごめん」と思う日があるかもしれません。

でも、親からもらったあなたの人生を幸せにできるのはあなただけ。自分の幸せを自分で実現させること、それが最高の親孝行になるのではないでしょうか。

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