性行為が苦手だから子どもは欲しくない…こう考えることは決しておかしいことではありません。ただ、性行為がなければ子どもは作れないのでしょうか。性行為ができない、子どもが欲しくないのなら、結婚する意味はないのでしょうか。
結婚・性行為・子ども、この3つは必ずしも結びつける必要はないように感じます。「結婚=性行為」「結婚=子ども」という価値観を取っ払ったとき、あなたらしくいられる選択肢はなんですか?結婚の意味について一緒に考えていきましょう。
性行為が苦手だから子どもは欲しくない…

この世には相手がどれだけ好きな人でも大切な人でも、性行為だけはしたくない、苦手だと感じる人がいます。過去のトラウマから性行為ができなくなったという人もいれば、セクシャリティの関係で性行為ができないという人もいます。そして、性行為をともなうくらいなら子どもはいらないと考える人もいるでしょう。
ただ、近年では子どもの作り方は多様化し、性行為以外にも子どもを作れる時代になりました。性行為をしなくてもいいなら子どもが欲しい。そう思うのであれば、諦めるのは早いかもしれません。
たとえば、性行為をともなわない子どもの作り方のひとつに「シリンジ法」があります。シリンジ法とは、針のない注射器のような器具(=シリンジ)に精子を採取し、膣内に注入するという方法。シリンジ法のキットは一般的なECサイトで販売されていますし、1回分1,000円前後といった価格で購入できます。
このように、必ずしも「子ども=性行為」ではありません。もし性行為なしで子どもを作れるならと考えている人は、一度「子ども=性行為」という価値観に縛られず、あなたにあう方法がないかを探してみてください。
結婚する意味ってなんだろう?
性行為が苦手だから、子どもは欲しくないから、このような理由から結婚する意味がないように感じていませんか?こう感じてしまう背景には、結婚した夫婦は性行為をするもの、結婚したら子どもを作るものといった価値観が強く根付いていることがあると思います。
では、「結婚=性行為」「結婚=子ども」という価値観は誰が決めたんでしょうか。近年では、夫婦間に性的関係を持たない「友情結婚」という選択肢や、あえて子どもを持たない「DINKs(ディンクス)」という選択肢があり、実際にその選択をする夫婦も増えているように感じます。
結婚する意味は夫婦間の性行為や子どもを持つこと以外にもたくさんあるはず。互いの人生を支え合うため、親を安心させるため、これらも結婚する意味として十分すぎる気がします。「結婚=性行為」「結婚=子ども」といういわゆる“普通”の価値観に縛られず、あなたにとっての結婚の意味を考えてみてください。
結婚=性行為?子ども?感じるプレッシャー
頭では「結婚=性行為」「結婚=子ども」じゃないとわかっていても、周囲からのプレッシャーを感じることがあるかもしれません。たとえば、親から「早く孫の顔が見たい」なんていわれたら、「結婚したら子どもを期待されるのか…」と気が重くなってしまう人もいるのではないでしょうか。
また、性行為のない友情結婚や子どもを持たないDINKsを選択しようとしている人のなかには、そのような周囲のプレッシャーから、自分の選択が本当に正しいのか、本当に後悔しないだろうかと、選択に迷いを抱くこともあるかもしれません。
ただ、周囲のプレッシャーに負けて自分らしくいられない選択をしたとき、それこそ大きな後悔を招くのではないでしょうか。あなたの幸せはあなたにしか決められない。周囲の「こうあるべき」という意見より、あなたの「こうありたい」という気持ちがなによりも大切です。
そして、どの選択をしても、その先で幸せになれるかどうかは自分次第です。結婚をするのかしないのか、どんな結婚のカタチにするのか、子どもを持つのか持たないのか。あなたにとっての幸せがなにかを考え、自分らしくいられる選択をしていきましょう。
結婚の意味は自分で決める、自分らしい選択を

性行為が苦手、子どもは欲しくない、このような価値観は決しておかしくありません。ただ、「性行為ができないから子どもも作れない」「性行為ができないまたは子どもが欲しくないから結婚する意味がない」というように、結婚・性行為・子どもそれぞれを結びつける必要はないのです。
性行為がなくても子どもを作る方法がある時代になり、結婚するとき性行為や子どもがすべてではありません。結婚する意味は人それぞれ違う。性行為のない結婚、子どもを持たない結婚など、あなたらしくいられる選択をすればいいのです。
実際に、友情結婚やDINKs、結婚ではないパートナーなど、いろんな価値観のもと自分らしい選択をする人も増えています。世間一般の“普通”の価値観に縛られず、あなたにとっての幸せがなにかを考えてみてください。