「結婚=幸せ」という価値観。これって本当に正しいんでしょうか?異性との結婚は幸せを約束するものではありません。幸せのカタチは人それぞれ。異性との結婚以外にも自分らしくいられる関係性やパートナーシップはたくさんあるはずです。
異性との結婚に違和感を持つ方に向けて、プラトニックなパートナーという新たな選択肢を提案するとともに、自分にとって心地よいと感じる関係性の見つけ方について紹介します。
「結婚」ってなんだっけ?
一般的に結婚とは、男女が婚姻届を提出し、夫婦として認められること。そして、多くの人が結婚に対して「好きな人とずっと一緒にいられて幸せ」「家族ができて安心」「社会的に認められた気分」といったイメージを抱いているように感じます。このイメージからは、多くの人が「幸せ」になるための手段として結婚していることがわかります。
では、結婚しなければ幸せになれないんでしょうか?今の時代離婚する人は多いし、結婚せずに1人で生きるほうが幸せだと感じる人もいるはず。つまり、結婚は自分にとっての幸せを実現するための「手段のひとつ」で、幸せを実現する方法は人によって異なるのです。
異性との結婚≠幸せ
結婚は自分にとっての幸せを実現するための手段のひとつ。すべての人が「異性との結婚=幸せ」というわけではありません。自分にとっての幸せが1人で生きていくことと感じる人もいれば、同性のパートナーと暮らしていくことと感じる人もいる。自分にとっての幸せを実現するのに異性との結婚は必要ない、「異性との結婚≠幸せ」と考える人もいるのです。
「異性との結婚≠幸せ」と考える人は「異性との結婚=幸せ」という一般的な価値観にプレッシャーを感じることがあります。「まだ結婚しないの?」「いい人は?」など、家族や友人からの何気ない一言に悩まされることもあるでしょう。
例えば、いまいち恋愛感情や性的欲求がどういうものなのか理解できない人にとって、「異性と恋愛して結婚して子どもを生んで…」といういわゆる普通の流れは苦痛に感じられるのでは…?
プラトニックなパートナーって?

「異性との結婚=幸せ」という価値観に違和感がある人は、プラトニックなパートナーを持つことも選択肢のひとつかもしれません。
そもそもプラトニックとは「純粋に相手を思うこと」という意味で、プラトニックなパートナーは「肉体関係を持たないパートナー」のことです。
肉体関係がなくても、愛情や友情など、気持ちのつながりだけで「この人とずっと一緒にいたい」「この人と支え合って生きていきたい」と思うことはありませんか?肉体関係がなくても誰かと信頼関係を築くことはできます。
実際、夫婦間に性的関係を持たない友情結婚を選択する人も増えてきました。まだ結婚が考えられないという人でも、肉体関係のないパートナーシップを望む人は意外といるのかもしれません。
プラトニックなパートナーシップを望む人には、他者に性的欲求を抱かないセクシャリティの人、自分のセクシャリティが何かはわからないけど異性との性行為ができない人などがいます。「性行為が苦手」「性行為するなんて考えられない」と感じる人にとって、プラトニックなパートナーを持つことが新たな選択肢になるかもしれません。
心地よいと感じる関係性を見つけるヒント
「幸せ」のカタチは人の数だけあります。異性との結婚に幸せを感じる人がいれば、肉体関係のないパートナーと結婚はせず一緒に生活することに幸せを感じる人もいる。つまり、自分にとっての「幸せ」のカタチが何かを考えることが大切です。
そもそも自分の幸せを実現するのにパートナーが必要なのか、パートナーには何を求めるのかなどを考えてみましょう。
例えば、「1人の将来が不安だけど異性との結婚は考えられない」という人。こう感じる人は、異性・同性に関係なく信頼できるパートナーを作ることで、自分にとっての幸せを実現できるかもしれません。
そして、恋愛や結婚に違和感があっても、「誰かとつながりたい」と思うのはごく自然な感情。自分らしくいられる関係性やパートナーシップ、自分にとっての幸せのカタチを見つめなおしてみてください。
自分にとっての幸せを考えよう

異性との結婚がすべての人にとっての幸せとは限りません。あなたの幸せは誰かが決めるものではなく、あなたが決めるもの。夫婦間に性的関係を持たない友情結婚を選ぶ人、結婚せずに同性のパートナーと生活する人など、幸せのカタチは人それぞれあります。「異性との結婚≠幸せ」と考える人のなかには、プラトニックなパートナーを作ることで、幸せの実現に近づける人がいるかもしれません。自分にとっての幸せが何か、考える時間を作ってみてください。